「google+の挑戦はソーシャルグラフでは無く、リレーショングラフの可視化」という記事を見つけました(http://www.assioma.jp/?p=365
この記事の中で、Klout Scoreだけでは関係性は判断出来ないという主張がなされています。

簡単に言えば、人に対する影響力は誰もが同じというわけではなく、ある人に対して影響力が強い人が、別の人に対しては弱い影響力しかないということもあり得るということです。
考えてみれば当然のことで、私が信頼を置いている人と、別の人が信頼している人が同じとは限りません。そう考えると、関係性の強さというファクターをどこかで押さえておくと、それを活かしたビジネス展開ということも考えられます。

私が学生時代に研究していたニューラルネットワークは、ある素子への入力が複数あった場合、それぞれの入力の有無の合計が一定量になると素子が興奮(発火)するという、言ってみれば「多数決」の原理を使うのですが、それぞれの入力は同じ重要度を持っているわけではなく、重要な入力とそうではない入力のように異なる重み付けがされています。
そして、その重み付けはどの出力素子に対しても同じなのではなく、結合している素子それぞれで違ってきます。

Ui = Σ(Wij * Xj) – bi

のような式で表されるのですが、人と人との関係もそのように表されるのではないかと思います。すごく影響を与えるXさんもいるし、その人との関係の強さWも、ずっと同じではなく、時間とともに変化します。

ところで、ここで紹介した記事の中ではビジネスのことについて言及していますが、ソーシャルメディアの目的は必ずしもビジネスばかりではないはずです(というか、ビジネスがソーシャルメディアの目的ではないと言った方が良いでしょう)。
以前、「弱い紐帯」ということについて述べたことがありますが(http://www.facebook.com/note.php?note_id=168805489839272 )、人と人とのつながりの利用をビジネス以外の用途で考えた場合、強力なリーチ力だけに着目し、強い紐帯ばかりを重視していては、本当に価値ある情報を見逃してしまったり、イノベーションの伝播を妨げてしまったりする可能性もあるような気がします。
もちろん、ここでいう関係性の強さをうまく利用すれば、逆に弱い紐帯の強さを充分に活かし、イノベーションを引き起こす手助けになるかもしれませんが…。

どちらにしろ、Googleが目指しているものが何であって、今後、どのような方向にすすんでいくかについては、もう少し見守って行く必要がありそうです。

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