先日、日本ITストラテジスト協会関東支部のオープンフォーラムに行ってきました。

 最後に全員参加型のパネルディスカッションがあり、その中で
「今後、ITの世界に従事する若手の成長に、最も重要だと思うことは次のどれですか?」
という質問がありました。
 回答の選択肢としては
1.コンピュータの基礎的な専門知識、プログラミング能力の学習
2.業務知識など社会人としての深い見識や、グローバル化に対応するための語学力の習得
3.システムの開発や運用、障害対応などの実務経験(修羅場をくぐりぬけた経験)
となっていました。
 どれも大切で、これからの業界を担う若手にとっては重要なことなのですが、私は3を選びました。
 私自身、修羅場をくぐり抜けたことは数知れず(笑)、月に300~400時間稼動するのは当たり前というようなことをやってきたわけですが、だからというわけではありません(笑)。
 私が3を選んだ理由としては、1、2はどちらも自分自身の意識の持ち方、志の持ち方によって習得できる知識ですが、3については、周りの環境が関わってくるということから、本人だけの問題ではなく、業界・社会全体で考えなければならないことだと思ったからです。
 IT業界、特にシステムの開発に関わるところは年々、低価格化・短納期化が進み、利益が上がらない会社としても、なかなかコストパフォーマンスの良くない新人を使いにくい状況が出てきているように思います。
 そうなると、新人は経験を積めない、経験が無いからいつまでもその人に任せられないという悪循環が発生してしまいます。
 実際のところ、デスマーチプロジェクトに入ると、その時は体も心もボロボロになりますが(涙)、それを乗り越えると、かなり自分の実力はUPします(少々のことではへこたれなくなります)。
 精神的な成長もそうですし、次は修羅場にならないように必ず工夫するようになります(そうしない人は、この仕事に向いていないので早めに転職した方が良いです)。
 問題が起こりそうな場合に、何となく臭いを感じます。肌で感じるようになるってやつです。
 そんな職人的な仕事のやり方が必ずしも良いわけではありませんが、そのような力を身につけるのは、やはり現場での経験が一番だという気がします。
 今、私はSEとして開発するのではなく、コンサルティングを中心に仕事をしているわけですが、修羅場をくぐってきた経験はすごく役に立ってます。
 でも、もう2度と修羅場は経験したくないです。
 あれは、若いときだけで良い(笑)。