ゲームにすればうまくいく―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク

という本を読んでいるというのは、別のブログにも書いているのだが、ここに書かれている手法を使って、自分が持っているITコーディネータという資格の保有者を増やす方法を考えてみる。

この手法は、

  1. おもてなし
  2. 可視化
  3. 目標
  4. オンボーディング
  5. 世界観
  6. ソーシャル
  7. チューニング
  8. 上級者向け
  9. ゴール

という9つのフレームワークから成っているのだが、順に見ていくことにする。

まず、「可視化」だが、これは、実際に参加している人が、自分自身の状態、状況を客観的に確認することだと思えば良い。

ビデオゲームでは、スコアが出てくるものが多いが、それに相当するものをITコーディネータの活動でも考えてみた方が良い。活動の評価指標と考えてみても良いのだろうが、何を使うのかというのが重要になる。

ITコーディネータ資格は、毎年、更新する必要があり、一定のポイントを取ることが求められるのだが、それは1年に1回しか確認しない資格者も多いと思う。なぜなら、資格更新は年に1度しか求められないから。
点数化するのであれば、それは義務として課すのではなく、ポイントを取ること自体が目標であり、喜びである必要があるのだと思う。以前は、ITコーディネータ制度は、「ITコーディネータ」と「ITコーディネータ補」という2段階に分かれていて、更新に必要なポイントにも差があり、資格を取った当初は「補」から始まり、一定期間経過するまで「ITコーディネータ」にはランクアップできなかったのだが、制度改正によって「補」が無くなり、誰でも最初から「ITコーディネータ」を名乗れるようになってしまった。
個人的には、これは最悪の制度改悪だと思っていて、(あくまでも、『ITコーディネータ』の)資格取得に対するハードルは下がったが、きちんとITコーディネータとしての仕事をしていこうという人にとっては、モチベーションを下げることにしかならない。
他のOracle Masterや、シスコの技術者などと同じように、ITコーディネータも何段階かに分けて、「あと何ポイント獲得したらランクアップ」のような形式にした方が自分の活動状況に対してもモチベーションが上がるのではないだろうか?

さらに言えば、ランクアップに関しても、できれば1年に1回ではなく、もっと短いスパンで(できれば随時)できるようにした方が良い。

「目標」に関しては、資格を取る人はそれぞれ、様々な目的を持っていると思うが、自分のスキルを上げたい人、ビジネスに直接活かしたい人、ITコーディネータのコミュニティに入りたい人など、多くの目的があるはずなので、それぞれに対して、適切な目標値を設定させる必要がある。特に、ビジネスに活かしたい人は、どのようにその目標を達成していけば良いのかということまで含めて、次の「おんボーディング」で伝えていく必要がある。

「可視化」、「目標」、「オンボーディング」の3つを合わせて考える必要があるが、例えば、ITCのポイント獲得(あるいはランクアップ)に応じて、協会から得られるビジネス情報や、獲得できる教材にも差をつけてはどうか?(あるいは、教材やセミナー受講などの割引でも良いかも)
それによって、ポイント獲得にも、より明確な目標が出てくるだろう。
実は、自分が理事をしている社団法人でも、多少、形は違うがそのようなポイント制を用意して、ポイントを確保した人ほど、ビジネス案件の紹介を受けやすくしている。

「オンボーディング」は、ゲームに参加しやすくするための仕組みだが、これは、1つには、今年度から協会で実施した、ケース研修受講の日数短縮、及び受講費用の引き下げが含まれるだろう。
しかし、それだけでは充分ではなく、ICTを利用した時間的制約からの解放や、物理的な制約からの解放というのも考える必要がある。今までの15日間から6日間に日数が短縮されたとはいえ、必ずしも、自分の都合に合わせてケース研修が開催されるわけではないというのは、今までとそれほど変わってはいない。

更に、資格取得のためには、ケース研修受講と筆記試験の合格の両方が必要だが、筆記試験に関して、過去問の提供、筆記試験対策講座などの準備が非常に弱いように感じる。その整備は急務のように思える。
また、ITコーディネータの資格を取った後、どのようにその資格を活かして行ったらいいかについては、もう少し、具体的な手順まで示してあげるというのが、理想だと思う。
これも、以前から協会には提案しているのだが、新人ITCほど、協会からのバックアップを用意すべきであって、理想的には、ビジネスの現場に(アシスタントとしてでも)入り込めるような案件を紹介するのが良いのだが、そう簡単には行かないと思うので、例えば

  • マスメディアに事例や論文などを発表する機会を用意する
  • 大手マスコミでなくても、協会のメルマガ、機関誌などを使って、新人ITCの紹介をする
  • 資格保有者のみに与えられる有益な情報を準備する

などなど。資格を取った時のメリットを明確にし、希望する人に対しては、それらの体験をきちんと積ませるような仕組みが必要だろう。

疲れたので、「世界観」以降に関しては、次回以降のブログで(笑)。

ゲームにすればうまくいく―<ゲーミフィケーション>9つのフレームワーク