情報システムの費用

 こんにちは。
 仕事柄、情報システム構築費用の見積もりについて「妥当かどうか」のアドバイスを求められることがあります。
 実際のところ、その見積もりが妥当かどうかについての判断は、なかなか難しいのですが、見積もりを取る際に、仕様がはっきりしていないと高めの見積もりが出てくる傾向にあるということは言えると思います(逆に曖昧な仕様なのに、不当に安い見積もりが出てくる場合は、後からトラブルが発生するかも…)。
 情報システムの場合、目に見えない部分が多い上に、どこにお金がかかっているのかわかりにくいので、お金を払う方も不明な部分が多いと思います。
 逆に、仕事を受ける側(ITベンダー)も、条件が曖昧なままに仕事を受けたりすると、後から作業が大きく膨らむことも懸念されるので、保険の意味もあって、高めな見積もりを出してしまいます。
 つまり、お互いに納得できる金額にするには、曖昧な部分を残さず、仕様をはっきりさせることが重要だということです。
 ITに苦手意識を持っている場合、ITベンダーに丸投げになってしまったり、ITベンダーに言いくるめられてしまうこともあるようですが、まずはITから離れて「何をしたいのか」という最終的な目的・目標を明確にすることが大切です。それがはっきりすれば、費用対効果から、どのくらいまでならお金を出せるかということも判断できるはずです。
 IT業界の、あまり良くない傾向として(私もIT業界に長くいたので反省する部分も多いですが)、見積もりが「何人月」のように、作業工数ベースで出てくることが非常に多いのです。
 もちろん、仕事を受ける側からすれば、利益が出ないと仕事の意味がないので、「これだけ自分たちは仕事をするので、これだけお金がかかります」という見積もりはわかりますが、お金を払う側にとっては、相手の作業工数はあまり関係ないですよね。提供される商品、サービスの価値そのものに意味があるわけです。
 ちょっと話しは変わりますが、昨年、あちこちで食材偽装の問題がたくさん出てきました。しかし、食材としてのくるま海老とブラックタイガーの差を、食べる側がどこまで判断できていたかについてもきちんと考え直す必要があるのではないでしょか(偽装していたのは悪いですよ。もちろん)。料理そのものが美味しいからお金を出すのか、食材が高いからお金を出すのか、レストランの雰囲気を楽しんでいるのか…。
 情報システムに話しを戻すと、システムエンジニアの作業が多いから高いのか、提供システムに価値があるから高いのか、きちんと考えて、見積もり額を判断しなければなりません。
 情報システムの価値が重要なのであれば(もちろん、そうあるべきですが)、その実現方法によって、費用は変わってきます。
 例えばスーツを購入することと比較してもらえばわかりやすいのですが、
(1) 既製品を購入
(2) イージーオーダー
(3) オーダーメイド
(4) レンタル
などの方法が考えられます。
 既製品を購入すれば、安く手に入ります。しかし、本当に自分が気に入ったデザインや生地が無いかもしれませんし、自分の体型には合っていないかもしれません。イージーオーダーの場合は、体型に合わせることは可能かもしれませんが、生地やデザインのベースは変えられません。ただし、オーダーメイドよりは安く手に入ります。逆に、オーダーメイドでは、全部、自分の好みでスーツを作ることも可能ですが、お金もかかりますし、出来上がりまでの時間もかかります。レンタルは既製品と同じように自分の気に入るものが無い可能性はありますが、必要な時だけお金を払うので、安く使えます。
 情報システムも、量販店で購入できるようなソフトウェアを使えば安く導入できますし、自分たちの仕事に合わせて構築するとお金がかかります。
 どのような方法でシステム導入するかによって、費用は大きく変わります。
 悩み事がある場合は、お気軽にご相談ください。