会社の経営をする時、経営者は色々なことを考えなければなりません。

目の前に見えている問題をどのように解決するかということは、当然ながら考えなければなりませんし、今後の経営方針や事業の方向性など、「何をしたら良いか」ということ自体を考えることも経営者の重要な役割です。
目に見える問題を解決する際は、問題の原因を取り除くことが必要で、対応策を考えるのも比較的簡単です(もちろん、現実的には目に見えている原因が根本原因ではなく、容易には解決できないことも多々有りますが…)。
一方で「何をしたら良いか」ということを考えるときは、自由度が高くなるため、なかなか考えがまとまらないことも多いですし、考えにヌケやモレが発生してしまうこともあります。
ヌケやモレが起こらないように、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)という考え方がよく使われたりします。これは「モレなくダブリなく」という意味で、それを意識しながら考えるだけでも、かなり思考のまとまりが良くなります。ただ、例えば、実際に経営戦略を考えたりする場合は「モレなく」考えるといっても、対象の全体像が見えていなければ、なかなか難しいのも事実です。そこで、我々のようなコンサルタントは、さまざまなフレームワークを用い、全体像を把握した上で、クライアントの抱えている問題を解決したり、戦略策定のための支援を実施したりします。よく聞く「SWOT分析」なども、そのようなフレームワークの一つです。

私が以前、執筆した本の中で「9画面法」という手法を説明しているのですが、これは、対象となっているものが、今後、どのような方向に進んでいくかを予想するための手法です。最初に書いた通り、経営者は(どうしたら良いかではなくて)「何をしたら良いか」ということを考えることがたくさんあります。そのような場合に、この9画面法は非常に強力なツールになります。
例えば、新製品を企画したり、事業の方向性を考えたりする場合に使うことができます。

ここで、個別の製品やサービスではなく、経営者が、自社の利益モデルを考える時に参考になるフレームワークとして、A.スライウォツキーが「ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか」という本の中で紹介している23の利益モデルを紹介しておきます。
これは、企業の利益がどこで、どのように生み出されるかということについて分類しているモデルで、上記の本の中では、一つ一つが、簡単な図で表されています。中には似通ったモデルもありますが、このようなフレームワークを意識しておくことによって、企業の「利益」ということにフォーカスした経営戦略を考えていく時のヒントにすることができるでしょう。
今後、少しずつ、これらのモデルについても紹介していきたいと思います。

ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか