人が生きていく上で「考える」というのは、避けて通れないことです。

我々のようなコンサルタントにとって、「考える」というのは仕事そのものであるわけですが、人間なら誰しも考える力を持っているのに、なぜ、わざわざコンサルタントに仕事を頼む必要があるのでしょうか?
それには、まず「考える」というのが、どういうことなのか、整理しなおしてみる必要があるかもしれません。

「考える」ということを整理してみると考えるということ

  1. 必要な情報を整理する
  2. 事実に基づいて将来を予測する
  3. 何かを判断する
  4. 何かを工夫して作り出す

といったことになりそうです。

必要な情報を整理するといったときに、整理すべき情報が全て揃っていれば問題ありませんが、足りなければ、どこかから入手しなければなりませんし、そもそも足りないということについて気づく必要があります。これは、将来を予測するというときにも、何かを判断するときにも同様であると言えるでしょう。『考える』ためには、まず情報が必要になってくるわけです。
実は、クライアントがコンサルタントに依頼するというのは、ここが非常に大きな部分と言えるのかもしれません。つまり、自分たちだけでは知り得ない『情報』(知識)をコンサルタントから仕入れられるということを期待している場合が多いのではないでしょうか。
そういう意味では、コンサルタントは、常に、クライアントに必要とされるような知識を入手し、わかりやすく説明できるように準備しておく必要があるでしょう。

『情報』(知識)そのものを持たないクライアントが、ゼロから必要な情報を作り出すというのは、非常に時間とコストのかかる話で、時間もコストもかけないようにするために、外部から必要な情報を得るというのは理にかなったやり方です。

情報が集まったら、それに基づいて「整理」や「予測」、「判断」を行うわけですが、これが「考える」ということの中心となってきます。
理想を言えば、整理や判断、予測は、論理的に行われるべきですが、実際には、かなり感情が入ったり、単なる経験則に基づく予測や判断が行われることが少なくありません。つまり、「考えている」と思ったことでも、本当は、あまり考えていないということも、かなり多くあるといえるのではないでしょうか。

経験に基づく判断というのは、論理的ではないというよりも、むしろ「意識的ではない」と言った方が良いのかもしれません。
このような非言語的な思考を、どのように言語化するかということも、コンサルタントの重要な仕事で、言葉にしてしまえば、現場での経験が長いクライアントさんからは

「そんなの知ってるよ」

と言われることでも、敢えて言語化することによって、知識の伝承や共有化しやすくする必要があります。

まとめると、コンサルタントの仕事とは

  1. 専門知識を伝えること
  2. 入手出来た情報(事実)に基いて、情報を整理・判断すること

となるでしょう。
1. は、そのまま知識の提供。2. は思考のためのフレームワーク提供と、それを使いこなすスキルになると思います。
最終的には、クライアントの求めている結果を出す(あるいは、結果に繋がるような道筋を示す)ことが必要ですが、このように整理すると、どのようなコンサルタントに依頼したら良いのか判断しやすくなると思います。