「ミナミの帝王」という漫画があるのですが、その主人公が萬田銀次郎。
トイチの金貸しをやっています。
トイチの仕事をやるようになったきっかけは、ヤング編で描かれていますが、詐欺にあって自殺した父親の復讐から始まっているようです。

で、何でタイトルのようなことを考えたかと言えば、銀次郎は、見事に復讐を遂げたのですが、その後の人生の目的って何なのかな~ということが疑問になったわけです。

多くの人は、お金を得ることを目的として仕事をしていると思います。
「お金が貰えなかったら、その仕事しますか?」
って言われたら、ちょっと悩む人が多いのではないでしょうか。
一方で、お金のためではなく、他の目的のために仕事をしている人もいますよね。

「他の人が喜ぶ顔が見たいから」
「感謝されるのが嬉しいから」
「単に自分が楽しいから」

色々な理由があると思います。

この中で、例えば「他の人が喜ぶから」「感謝されるのが嬉しいから」というのは、誰かからの評価が行動の動機になっているわけで、上のお金の問題と同じように

「誰も喜ばなかったら?」
「感謝してくれる人がいなかったら?」

ということを尋ねられた時にはどういう反応をするでしょうか?

「それでもこの仕事をするよ」

という人もいるでしょうし、それだったらやらないという人もいるでしょう。
どういう判断をするかは、人それぞれだと思いますが、判断基準が自分の外にある場合、自分の行動がブレてしまう可能性っていうのは避けられませんよね。
自分自身がやりたくてやっている仕事って幸せだと思います。
自分の使命とか人生の意味って、そういうところから見つかるのかもしれません。

タイトルに戻ると、銀次郎はトイチで、そこそこ収入があるはずなのですが、特に贅沢をしているようにも見えないです。
つまり「トイチの金貸し」という行動自体を目的としているようにも見えます(もちろん、どこからも借り入れができない人にお金を貸して感謝されたりすることはあるでしょうが)。

仕事って、究極的には遊びや芸術と同じように、それ自体を目的とする行為なのかなとか、ちょっと思ったりもしました。

お金

ミナミの帝王 (138) (ニチブンコミックス)

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