今年になってから、日本でもFacebookがすごい勢いで広がりを見せています。
そんな中で、Facebook上での繋がり(友達申請の許可)に色々な意見が出てきました。

なるべく繋がりを絞るという考え方と、どんどん繋がりを広げるという両方の人がいるようです。
他のSNSよりも実名登録という縛りが厳しいので、プライバシーの観点から敢えて友達申請を拒否、あるいは保留にしておくという考え方も当然出てきます。
私自身も、基本的にはFacebook以外のどこかで知っている(リアルに知っているか、ネット上での知り合いかはこだわっていません)ことが前提で申請許可しています。
人によっては、リアルに会ったことが無い人や名刺交換しただけの人は拒否としている人もいます。

最終的には、使う人が自分で使い方を決めれば良いのですが、個人的には、元々、よく知っている人の間だけでFacebookを使うのはもったいない使い方なのかなという気がしています。
Facebookを単純にコミュニケーションの手段として考えたときに、元々、良く知っていたり、良く会う人との間でだけ使うのであれば、リアルに会ったり電話やメールを使うのとそれ程、違いが無い。もちろん、今まで以上に深い付き合い方になる可能性はありますが…。

アメリカの社会学者であるマーク・グラノヴェターという人が、「弱い紐帯の強さ」という仮説を出しています。
これは、価値のある情報の伝達やイノベーションの伝播においては、家族や職場仲間のような強い繋がり(強い紐帯)よりも、ちょっとした知り合いや友達の友達というような弱い繋がり(弱い紐帯)が重要であるという社会ネットワークの理論です。
元々は、企業と人とのジョブマッチングのメカニズムを調べるための研究に由来しているようですが、仕事を見つけた人の半数以上が人的ネットワークを用いて仕事を見つけ、しかもその人的ネットワークの中でも弱いネットワークを使って仕事を見つけた人のほうが満足度などが高いという結果が出ているようです。
つまり、自分を含む強いネットワーク情報は互いに既に知っている情報であることが多く、それに対して、弱いネットワークからの情報は、自分にとって未知の重要なものであることが多いということをあらわしています。

Facebook上での繋がりを、ここでいう強い紐帯に絞ってしまうと、せっかくの機会をみすみす見逃してしまうことにもなりかねません。
かといって、プライバシーの問題もありますので、そこは個人ページだけではなく、グループ機能やFacebookページをうまく活用することが必要になってくるのかなと思います。

Facebook上の繋がりのいうのは、最近はやりの言葉でいえば拡張現実(AR、Augmented Reality)にあたるのかなと思っています。リアルな世界での繋がりを少し拡張しつつ、ゆるい繋がりを保ち、自分自身の生活をより豊かなものにしていくために活用できれば良いのではないでしょうか?
一方でtwitterは拡張現実というよりは仮想現実みたいなところがあって、匿名性の高さから、ちょっと違った使い方になるのかなという気がします。Facebookとは重なるところも、重ならないところもあるので、双方の良いところをうまく使い分けながら、使っていくことが重要ではないでしょうか。