「匂い」といっても食べ物の匂いや花の香りではありません。雰囲気を感じるという意味で使っています…。

人が何かを判断するとき、例えば何かを買うときだったり、選挙で立候補者に投票するときに、その匂いを感じるというか、妙な勘が働くときがあります。
特に経営者の場合、そういった勘が結構大切で、それまでの経験や知識に裏付けられて、深層意識で判断されているという場合が多いのだと思う。顕在意識に上ってこないような判断基準や、或いは上手く言葉では説明しづらいロジックによる判断が「勘」という言葉になるのでしょう。
経営者にとって、そのような「勘」は非常に大切なものだと思うし、逆に言えば、そういう匂いを嗅ぐ能力を持っている経営者こそが会社を生き残らせることができるのかもしれません。
一方、コンサルタントもそういった「匂い」を嗅ぎ取る能力が求められると思いますが、その匂いを他者に伝える能力というものも当然、求められます。クライアントに対して「自分の勘です」などということはできません(当たり前w)。自分の直感を他者に伝えるためにコミュニケーション能力が必要になってくるし、論理的に説明するために、思考方法やツールを駆使することになります。
もちろん、論理の積み重ねによって、最終的な決断を下すということも多くありますが、答えが先に見えていて、それを説明するために多くの時間と労力を割いているということも多いのではないでしょうか(あ、こんなこと書いちゃまずいのかな)。
ただ、気をつけなければならないのがバイアスの存在で、思い込みにより最初の判断が誤っていた場合、それに都合の良いロジックだけを積み重ねて言ってしまうことです。先日起きた検察の証拠改ざん事件などは論外ですが、同様のことを無意識にやってしまうということはあるかもしれません。

話を戻すと、コンサルタントというのは、非論理的(非言語的といっても良いかもしれません)な判断に対して、いかに論理的な説明を行い、利害関係者や事業継承者にその判断を納得させるかということも大きな役割として持っているのではないかと思います。