日本でも順調にユーザー数が伸びているFacebookですが、ネット上のいろいろなところで、ちょっと前に話題になったセカンドライフとの比較について述べられているので、ここでもちょっとだけ考察してみます。

結論から述べると、セカンドライフとは違い、Facebookの方は、(爆発的に伸びるかどうかは別として)今後も順調にユーザ数が伸びていくだろうというのが、私の見方です。
理由はいくつかありますが、最大のものとしては、

「Facebookは、それ自体で閉じたプラットフォームではない」

ということです。
別の記事でも書いたのですが、セカンドライフは、あくまでも仮想現実の提供であり、一つの世界を構築するために、さまざまな仕掛けが必要となりました。
高スペックのグラフィック機能を必要とするというのは、その最たるものですが、仮想世界の中で、仮想的なアイテムを売ったり、仮想的な土地を売買したりしても実は現実には何の影響を及ぼすものでもありません。情報提供(イベント告知を含む)の機能は、現実世界と変わりませんが、逆にセカンドライフの中で行うメリットも高くありません。
仮想世界の中で使われる通貨は、現実の通貨と交換ができましたが、あまり効率の良いものではなかったと思います。

一方で、Facebookは、現実世界をほんの少し拡張するためのツール、コミュニティと考えた方が良いでしょう。
実名登録だからとか、プライバシーの問題はどうするとかいう話題が出ることもありますが、元々、現実世界で偽名だけを使って生きている人はいません(何か、事情が無い限り…)。
情報はプライバシーの適切な設定により、必要な人にだけ開示することができるのです。
個人ページと、Facebookページを使い分けることにより、自分のプライバシー情報を開示することなしに、多くの人たちと交流することも簡単にできます。

まだまだ、Facebookの使い方というのが認識されていないという感じはします。

もう一つ、ビジネス利用に関してですが、セカンドライフは、まだプラットフォームが未成熟なうちに企業の参入が多くあり、情報の発信側と受信側、商品の提供側と顧客側のバランスが非常に悪いまま、廃れていったような気がします。企業側も、何をどうしたら良いのか試行錯誤があったのではないでしょうか?

Facebookの方は、基本的にはSNSです。
ビジネス利用の可能性について語られることも多いですし、実際、効果を上げているところもあると思います。ただ、あくまでも個人同士の繋がりが基本にあり、その中での口コミや話題によって、ブランド構築を行ったり、認知度を上げたりするということが大切なのだと思います。
Facebookの中で、あからさまに自社、商品の宣伝をするということは、あまり得策では無いように思います。
人の行動というのは、意識上にのぼった事柄よりも、むしろ無意識の働きによって決まることが多くあります。そう考えると、むしろ、会話の中でさりげなく商品を出したり、UPする写真の片隅に商品が写っていたりする方が望ましい。ふとしたときに「あ、そういえば…」という感じで思い出してもらえるというのがベストなのかなと思います。
そのような宣伝の仕方は、即効性は無いかもしれませんが、逆に、じっくりと長く心に残す宣伝方法と言えるのではないでしょうか。