需要予測をしても、それが当たった外れたと言っているだけではビジネス上、意味はありません。
発注点方式による在庫管理では、従来、
μ×L+α×σ×√L
で発注点在庫量を決めていました。
μは平均出庫量、Lはリードタイム、αは安全係数、σは出庫量の標準偏差です。
しかし、例えば季節変動による需要のばらつきがあるのであれば、それを予測することによって、安産在庫量は予測誤差のばらつきの分に抑えることができます。
需要予測を加味して発注点在庫量を決めると、
Y×L+α×σ’×√L
で計算できます。
Yは予測値、σ’は予測誤差の標準偏差です。
これを踏まえて、在庫量の変化をシミュレートしたのが下のグラフです。
黄色い線が従来の方式による在庫の変化、赤い線が予測を加味した在庫です。
それぞれの在庫量の総和を求めると、従来方式では、1,549,987、予測方式では869,382と、かなり在庫量を抑えることができました。