最近、周囲で続けざまにNAS(ネットワーク対応のハードディスク)が壊れたという声を聞きました。
最近では、NASも大容量化・低価格化が進み、職場でファイルサーバとして使っている例も多いようです。
簡単かつ低価格で職場にファイルサーバを持てるのは、中小・零細企業にとって非常にありがたい状況になってきているのですが、データを集中化しておくということは、そこが何かのトラブルに見舞われたときに仕事が継続できなくなるという可能性も大きくなっていると考える必要があります。
NASに限った話ではないのですが、色々なシステムをチェックしてみると、バックアップの重要性はある程度認識されているのか、バックアップ自体は割と取られているのですが、いざ、何かトラブルが発生したときに、それをきちんとリストアすることができるかどうかを尋ねてみると、意外と手順が曖昧だったり、不明だったりということが少なくありません。
また、リストアが完了できるまでの時間、仕事が止まってしまうのか、代替手段を用いて、継続できるのかということもよく考えられていないことが結構、見受けられます。
話をNASに戻すと、安価なNASというのは意外と壊れるもので、そこに重要なデータがたくさんあったりすると目も当てられない状況になります。
壊れ方も様々で、ハードディスクそのものが壊れてしまう場合もあれば、ハードディスクは生きているけれども、周りの基盤やネットワーク部分が壊れてしまうという場合もあります。
ハードディスクが生きていれば、中のデータは何とか救い出すことができるのですが、NASで使っているOSがLinux系OSであることも多いため、そのまま、ハードディスクをWindowsパソコンに直結しても、データが読み出せないなどという状況にもなりますし、データ復旧まで、仕事が止まってしまうということもあったりします。
職場にITに詳しい人がいないような場合は、そのような自体に備えて、今時はNASも安いので、2台用意して、一台をメイン。もう一台をバックアップに使うというのが、一番良いです(多分)。
NASに外付けハードディスクを繋いで、バックアップを取る方法もあるのですが、先程も書いたように、バックアップからリストアするまでの時間を考えると、それ程、おすすめではないです。