先日、「変身の極意」という本を買って読んでみました。
巷によくある自己啓発系の本か、心理学系の本だと思って買ったのですが(珍しく中身も見ず、適当にタイトルで選んでみました)、久々に当たりの本でした。
内容としては、上記のような本ではなく、どちらかと言えば哲学書に近かったような気がします。
一言で言えば、「常識的なものの見方というのは、思い込みでしかない」というようなことが書かれていたと思います。
実は、この考え方は、我々のようなコンサルタントには、非常に重要な姿勢で(言われるまでもないことですがw)、一般には「ゼロベース思考」と言われるものです。
しかしビジネスの中では、このような思考法が違和感なく使えていても、一般の生活の中でとなると、なかなかできていないように思えます。
この本を読むことで、改めて、自分たちが勝手な思い込みの中、惰性で生きているんじゃないかということを考えさせられました。
心に残ったのは、「読書は人を強くする」という主張。
僕が尊敬しているライフネット生命の出口治明氏は「人間は『人から学ぶ、本から学ぶ、旅から学ぶ』以外に学ぶことができない」と言っています。
人は、自らの経験からだけではなく、他の人の経験を自分のものにできるというところが、他の動物と違うことだと思います。
我々コンサルタントの存在意義というのは、そういうところにあるのだと思っています。