ちょっと前に田村耕太郎氏の「頭に来てもアホとは戦うな!」という本を読んでみました。
以前から、本屋さんに行くと平積みになっていたので、ちょっとだけ気にはなっていたのですが、あまり田村耕太郎氏が好きではないので(笑)、敢えて今まで購入していませんでした。
Amazonの書評を見てみると、まあ、そんなに評価は高くないのですが(笑)、それでも、参考になる部分は結構、あったかなと思います。
表紙には「人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法」なんて、大袈裟なことが書いてありましたが、要するに「人のことなんてコントロール出来ないんだから、つまらないプライドや独りよがりの正義感で人生を浪費せず、やるべきことをやった方が良い」ということが書いてありました。
冷静に考えてみると当たり前のことではあるのですが、人間は、どうしても感情で動くことも多いですし、他人が自分と同じ考えで動いていると考えがちなところってありますよね。
でも、本当のところは、一人ひとりが違う考えで動いているのは当たり前ですし、ちょっとした言葉一つとっても、全然、違うイメージで捉えられることも多いです。
自分の期待や理想を現実のものにするために、頑張ったほうが良いこと、譲ったほうが良いこと、いろいろありますが、きちんと判断が必要なのかなって思います。
「目的のためには手段を選ばない」と書いてしまうと、ちょっと嫌なイメージを抱いてしまいますが、手段を選ばないというのが、単に自分のプライドを捨てるくらいのことであれば、それもありかなって言う気もします。
ちょっと、話は飛びますが、この前、「サイコパス」(文春新書)という本も読んだのですが、その中にある心理テストが載っていて、ちょっとおもしろかったので紹介しておきます。
AさんとBさんの2人がいて、ある金額のお金(100万円とか)を分け合います。
Aさんが配分を決める人。Bさんはそれに対して拒否権を発動できるのですが、拒否権を発動するとAさん、Bさんともにお金はもらえません。
ここで、Aさんが「自分が99万円、君は1万円」のような一見、不公平な配分をしたとすると、一般の人の場合は、拒否権を発動することも多いのに、サイコパス気質の人は、ほぼ拒否権を発動しないそうです。
それは、公平性とか相手が得をするとかいうことに興味がなく、自分にとって得か損かしか興味が無いから。いくら不公平な配分に見えたとしても自分が得かどうかということだけが判断基準という説明だったように思います(確か)。
サイコパスとは違いますが、余計なことを全部削いでいったとき、どのような行動・思考をすべきかということは意識しておくのも良いかと思います。
(何が余計なことかということを判断するのが難しいのですが…)