セミナーやイベントを開催するたびに、世の中に対して一歩先の情報を伝えるのか、半歩先くらいで良いのかと悩む。
 
もう10数年も前、独立したばかりの頃、某大手ITベンダーさんに頼まれて、数回にわたるセキュリティセミナーをやった際に
「これからは、標的型攻撃に気をつけた方が良いですよ」
と伝えたんだけど、その大手ベンダーさんの担当者も、受講者も
「ふーん( ゜σ ゜ ) 」
って感じの反応だった。自分が知ってたくらいなんだから、世の中に全然、知られていないということは無かったんだろうけど、まだ、ちょっと早かったか?
今では、もう普通に知られるセキュリティの脅威になっていて、IPAのセキュリティ脅威の中でも、1位になってますよね。
セミナー後、10年ほど経ってから
「うちは、標的型攻撃に対応するセキュリティ訓練やソリューションを提供してます」
って営業が言ってたのには、ちょっと笑った。
 
で、情報の先取りに戻るが、セミナーなどの場合、単に開催者として集客したいだけであれば、あまりに早い情報は伝えなくても良いのかもしれないとも思う。
むしろ「そんなの知ってるよ」っていうような人が、世の中に一定数いるような内容のほうが集客自体はできるのかもしれない。まあ、伝え方自体は工夫しなければならないけど。
イノベーター理論でいう、「アーリーマジョリティ」とか「レイトマジョリティ」あたりを対象にしたような内容。
レイトマジョリティだと、半歩先どころか、もう既に遅れている情報だけど…。
イノベーター理論
当然のことではあるが、ターゲットとしている人たちが、どういう情報を求めているかということを考えて内容を決めなければならないし、自分が伝えたいことと相手が聞きたいことがうまくマッチングしていなければ、聞いている方にも不満が残ってしまう。
やる気のある技術者(技術者に限らないけど)なんかは、どんどん、新しい知識、情報を取り入れたい傾向にあるので、そういう技術者同士の勉強会とかでは、お互いに知らない情報を入手できるので、参加者は勉強になるし実力をつけていくだろうと思う。
「イノベーション」ということが言われて久しいが、目にした情報がどういう価値を持つのか。その情報をどのように自分の仕事に活かすことができるのか、を考えていくことができる経営者じゃないと、なかなか難しいかもね。
多分、地域性みたいなものもあるような気がするんだけど、新しい情報に対する「感度」みたいなものが優れている人と話をしていると、楽しいです(個人の感想です)。
今後、自分の住んでいる地域では、どうなって行くのかなぁ…。