TOCを説明した小説「ザ・ゴール」の続編「ザ・ゴール2」によって世間に広まりました。
問題の根本原因を解消するためのTOCの手法です。
人間が介在するシステムが抱える様々の問題というのは、因果関係を辿っていくと、根本的な限られた原因によって引き起こされているということがわかります。その根本的な原因が中核問題と呼ばれるものです。
TOCの思考プロセスでは、
- 中核対立図
- 現状問題構造ツリー
- 対立解消図
- 未来問題構造ツリー
- 前提条件ツリー
- 移行ツリー
といった各種の図を使って、問題解決のための糸口を掴んでいきます。
思考プロセスを進める際には、上記の各図を順番に使って最終的な問題解決をするのが望ましいのですが、実際にはそれぞれ単独で使われることも多くあります。
特に、現状問題構造ツリー、対立解消図、未来問題構造ツリーの3つが良く使われます。
基本的な考え方は非常にシンプルなもので、ある望ましい結果をもたらすために必要となるいくつかの前提条件が矛盾しているとき、正しくない仮定がないかどうかを考え、それを無効にするための新しい条件を出してみるということです。それを考える際の様々な条件の繋がりを可視化するといったことが思考プロセスの大切な考え方となっています。