BSCの一般的な視点としては、
「財務」、「顧客」、「内部プロセス」、「人材と変革」という4つの視点が多く使われます。
これに対しては、東京大学の藤本隆宏教授の「製造業の競争力4階層モデル」というモデルがこの考え方をサポートしています。これは製造業における普遍的共通モデルとされています。
このモデルは「収益性」(売上高利益率など)、「表の競争力」(価格など)、「裏の競争力」(生産性など)、「組織能力」(組織風土など)といった4階層を持つモデルで、これら4階層が全て整合して総合的な競争力を生み出すというものです。
これらの階層はそれぞれ、
- 「収益性」→「財務」
- 「表の競争力」→「顧客」
- 「裏の競争力」→「内部プロセス」
- 「組織能力」→「人材と変革」
という4つの視点に対応させることができます。