アブラハム・マズロー(1908-1970、A.H.Maslow アメリカの心理学者)は欲求を五段階に分け、人はそれぞれ下位の欲求が満たされると、その上の欲求の充足を目指すという欲求段階説を唱えました。
- 生理的欲求
- 安全の欲求
- 帰属の欲求
- 自我の欲求
- 自己実現の欲求
という順になっています。
この説は、組織心理学において、従業員の動機付けに良く利用されます。
また、マーケティングにおいても利用されることがあり、顧客ニーズの分析に使われています。
特に、現代社会においては、下位の欲求である生理的欲求(食欲など)や安全・安定性の欲求については、比較的満たされやすいため、より高次の欲求となる帰属の欲求(組織に属したい、誰かと一緒にいたいといった欲求)や周りから注目されたい、尊敬されたいといった自我の欲求を満たすことに人々の意識が向いているように思われます。
社会の変化とともに、欲求のありかたが、そのように変化しているということが、SNSやブログが普及している理由のひとつとなっているでしょうし、携帯電話の普及も同じようなことが言えるかもしれません。