Project Management Body of Knowledge / 【ピンボック】
アメリカの非営利団体PMI(Project Management Institute)が策定した、モダンプロジェクトマネジメントの知識体系。
“A Guide to the Project Management Body of Knowledge”という書籍にまとめられており、事実上の標準として世界中で広く受け入れられている。PMBOKは4年ごと、ちょうどオリンピックの開催年に改定されている。
プロジェクトマネジメントは1950年代後半に米国防総省が大規模プロジェクトを管理するためにマネジメント手法を体系化したのが始まりとされる。従来の「QCD」(品質・コスト・納期)の3つに着目したマネジメント手法と区別して、「モダンプロジェクトマネジメント」と呼ばれることもある。PMBOKは、プロジェクトマネジメントの遂行に必要な基本的な知識を汎用的な形で体系立てて整理したものである。
PMBOKでは、プロジェクトを遂行する際に、「知識エリア」と呼ばれている
- プロジェクト統合マネジメント
- プロジェクト・スコープ・マネジメント
- プロジェクト・タイム・マネジメント
- プロジェクト・コスト・マネジメント
- プロジェクト品質マネジメント
- プロジェクト人的資源マネジメント
- プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
- プロジェクト・リスクマネジメント
- プロジェクト調達マネジメント
- プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント
の10の観点でマネジメントを行なう必要があるとしている。適用分野(業界)を超えた標準知識体系を定めることによって、プロジェクトマネジメントの共通概念・用語を設定している。
PMIではPMBOKに準拠した国際的な認定制度「PMP」(Project Management Professional)を展開しており、日本でもPMP取得者が年々増加している。